ラブラブシチュエーション〜時代劇顛末編〜 チョンマゲを乗せられた悠理は、尻餅をついたまま、完全に凝固していた。 操縦桿までは許せた。@@の際には、握るよりももっとスゴイことをやっているのだから。 (※妄想電車参照・ヒントは、パ@コ チューチューvv) しかし、コレは流石にイヤだった。 頭にナマコ状のモノを乗せられる感触、というか、哀しみ、もしくは情けなさは、乗せたものでないと分からないであろう。 しかし、振り落とそうとすれば、間違いなく口では言えないような、酷いお仕置きを受ける。 哀しいかな、悠理の恋人は、口で言えないコトが大好きな、「変態」なのだ。 一方、清四郎。 チョンマゲが齎した意外な効果に、人知れず瞠目していた。 悠理の頭の動きに合わせて、ふわふわの猫っ毛が揺れる。 わさ。わさわさわさ。 むっ!?むむむっ! これは、擽った気持ちいいではないか!! 悠理の頭にチョンマゲを乗せているので、○袋も猫っ毛に擽られる。 徐々にボルテージが上がってきた清四郎、どうしても悠理の柔肌に触れたくなってきた。 が、チョンマゲを下ろしたくはない。(←ここが変態) 結果、腰を固定した状態で、上半身だけを折り曲げるという、何とも不自然な姿勢をとって、悠理の胸元を探ることにした。 上から袷を割り、両手を着物の中に滑り込ませる。 「きゃっ!」 いきなり胸を揉まれ、驚いた悠理が身を捩る。その拍子にチョンマゲがずり落ちそうになり、清四郎は慌てて腰を動かして、何とか落下を防いだ。 「落ちたらどうするんですか!?時代劇ごっこができなくなるでしょう!?」 眉を吊り上げて怒る恋人に、悠理は半泣きになる。 「ごめんなさい。もう動かないから、怒らないで。」 いや、ちょっとは動いてくれたほうが・・・という、男の本音を呑み込み、清四郎は優しく「気をつけてくださいね」と言った。 気を取り直して、悠理の胸を探りはじめる。 「おお!こんなところに、短筒の弾をふたつも隠し持っているとは!短筒はご禁制の品ですよ!さあ、どこで手に入れたか、白状しなさいっ!!」 清四郎はそう言うと、彼女の胸を荒く揉みしだいた。 いったい彼は、何を演じているのだろうか? それ以前の問題として。 素っ裸で恋人の頭にチョンマゲを乗せ、何をやっているんだ清四郎。 それで良いのか、清四郎!? とにかく「秀才の誉れ高い」清四郎は、腰を固定したまま前屈みになり、腕を伸ばして恋人の胸を揉むという、何とも形容しがたい恰好で、行為に没頭していた。 いくら恋人が変態といえども、慣れた愛撫に身体は反応する。 否、変態だからこそ、愛撫の技が冴え渡っているのだ。 敏感な部分をしつこく刺激され、悠理は頭を振って、必死に快感を耐えた。 もちろん、悠理の動きに合わせて髪が揺れる。 わさわさわさ。 む、むむむむむっ!! まさか、頭の上の清四郎が、擽った気持ちいいコトになっているとは、流石の悠理も予想していなかっただろう。 清四郎の指技に翻弄されつつも、やはり頭の上は気にかかる。 ふと気づくと、頭に乗っかっていた、でろん、とした物体の感触が消えている。 悠理は視線を動かして、部屋の隅にある大きな鏡を見て、戦慄した。 「せっ、せっ、清四郎おおお!あたい、バカ殿になってるううう!!」 そう。悠理のチョンマゲは、立派に勃ちあがっていた。 「バカ殿!?それでは時代劇になりませんよ。せめて柳生十@衛と言って下さい。」 清四郎よ。君は確実に柳生十@衛ファンから殺される。 「それでは十兵衛!隠しているのは短筒の弾だけではあるまい!?短筒はどこに隠しているんです!?さあ、吐きなさい!」 清四郎の短筒なら、悠理の頭の上にある。 「や、やめてえええ〜」 とにもかくにも、拷問に近い尋問ははじまった。 ―― ここからは、非常にお見苦しいシーンのため、割愛させていただきます。 ベッドの中で、悠理は頬を膨らませていた。 隣の男は、実に気持ちよさそうに眠っている。 どうして自分は、こんなバカで変態を恋人にしているのか、不思議でならない。 頬に溜めた空気を吐き出して、髪を掻き揚げる。 何となく、指にいつもと違う感触がある気がした。 悠理は髪を掻き揚げた指を、何気なく見た。 そして、「太陽にほ@ろ!」の松@優作のように、己の手を見つめたまま、ブルブルと震えた。 「なんじゃあこりゃああ!?」 その声に、眠っていた男が眼を覚ました。 「どうしました?」 悠理はぶるぶる震えながら、彼に向かって手を突き出した。 「あたいの髪に「チョンマ毛」なんてつけるなっ!!」 そこには、清四郎が残したであろう、「チョンマ毛」が二本も付着していた。 悠理はやおら立ち上がると、猛ダッシュで洗面所に駆け込み、あるものを手にして戻ってきた。 「もう許さないぞ!二度と「チョンマ毛」がつけられないよう、剃ってやる!絶対に剃ってやる!!」 「あっ!悠理、いったい何を!?そんなことをしたら「ワカメ酒」が・・・あっ・・・」 ―― またもや非常にお見苦しいシーンのため、割愛を・・・ |