エロティカ・セブン ポアンポアン編




清四郎・悠理の楽しい家族計画♪編



制御不能の発情期
を、ある日突然迎えてしまったケダモノカップル

まだ高校生である二人にとって重要な問題

それは、“セーフティセックス”


世間一般の常識からすれば、いささか妙な順序
セックス→キス→愛の告白
ではあったが、互いに愛し合っていることは間違いない。
他の誰にも渡すつもりはなく、将来結婚するつもりだ。(今朝、決意したばかり)

だが、この時点での妊娠はいくらなんでもまずい。
完全無欠を自他ともに認める男、菊正宗清四郎。
避妊に失敗、デキ婚など山より高いプライドが許さない。
手をつないで帰宅しながら、清四郎はあれこれと考えた。

とりあえず、帰宅後のアレを調達しなければならない。
が、悠理を連れたままコンビニ・薬局へ行くわけにもいかないし、何より制服姿ではやばかろう。
そこで、ポンと閃いた。

「悠理、僕の部屋で勉強していてください。すぐ戻ります」
「げっ勉強?」
先程までの甘美な時間はなんだったんだ、の恋人の発言だが清四郎は部屋につくなり悠理に教科書を差し出して再び出て行った。
「なんだぁ?」
悠理は、指示されたページを読み始めた。


清四郎は、菊正宗病院の階段を駆け上がった。
慣れた様子で午後の診療を終えた診察室に入っていく。
「お久しぶりですね」
中にいた二人は、「あら〜清四郎ちゃん、いらっしゃい」と満面の笑みで迎えた。

「で、今日は何が欲しいのかしら?」
白衣の女性が聞く。
「この前は@@@@@だったし、その前は@@@−@よね」
まったく院長の息子は隅におけないわねぇ、その食えないところがカワイイんだけど、と傍にいるナースもニヤリと笑った。
「からかわないで下さいよ、また一緒に遊びますから。アレをね、とりあえず1ダース下さい」
清四郎は、診察室の棚を指差した。
「1ダースとは、また大胆な持っていき方ね。必要分だけにしなさいよ」
医師の忠告に清四郎は眉を上げた。

「先生、1ダース必要らしいですよ」
清四郎が答える代わりに、ククククと笑いながらナースが答えた。
「剣菱邸のトモリンからの情報だと、悠理ちゃんとデキタんだって」
あら、まぁと医師も笑った。
「二人の体力勝負じゃ、必要か」
「今度サービスしますから、オヤジには内緒ですよ」
清四郎の言葉に二人は笑った。
「清四郎ちゃん、家族計画の相談ならいつでもどうぞ」
部屋を出る時、かけられたその言葉が清四郎のアンテナにピっとひっかかった。

そうだ、悠理とコレが必要な間柄になったからには当面の問題は問題として、将来を見越しての対策が必要だ。
なんせ彼女は犬。故に、骨盤こそ細そうだが、きっと安産タイプ。
『体力』と『時の運』と『流れ』と『うっかり』と『いずれ使用してみたい薬』と諸々の影響でやりまくり、デキまくり、産みまくり。
テレビの「大家族スペシャル出演」などということになっては、笑い話にもならないではないか。

あのケダモノには性教育、いや二人で家族計画をしなくては!


清四郎の部屋では悠理が真剣に教科書を読んでいた。
これまで保健体育の教科書には、いやもとい、すべての教科書にはひとかけらの興味もなかったのだが、指示されたページには実体験したばかりのナニが書かれていた。
じ〜〜〜っと見入る。興味がなく・・・はない。
そこで、清四郎が帰ってきた。
ちょっと離れていただけなのに、懐かしく感じる。
思わず駆け寄り、ピトっと貼りついた。厚い胸に頬すりする。
頭の中には、先程まで読んでいた教科書の文字がちらついて、ちょっとドキドキした。

清四郎はそのまま抱きかかえて、ベッドに押し倒したくなる気分をぐっと押さえ悠理を椅子に座らせた。
「悠理、ちゃんと教科書読みましたか?」
「う、うん」
素直に頷く。
そうですか、ならば話やすいですね。
「悠理、美童からアレをもらっていたくらいだから、ナニをすれば妊娠の可能性があることはわかりますよね?」
「それくらい知ってらい!」
声は勇ましいが、その重要性を認識しているかは怪しい。
「僕は悠理が好きですけど、さすがに今お前を妊娠させるわけにはいきません。わかりますね?」
妊娠というストレートな言葉に、さすがの野生児も赤面した。

「では、避妊について少し話をしましょう」
清四郎は得意の薀蓄語りで、話始めた。

「日本で最も多くとられている避妊法はコンドームです。約8割がそうです。美童にもらったのもなかなかの使い心地でしたが、世界的に見るとその使用比率は1割なんです。日本のコンドームの品質は世界一と言われてますから、信頼度が厚いのかもしれません」
「えっ、じゃ残りの1個美童に返す?」
「いいです。もったいないから使います!」
話はまだ長い。
「ですが、いくら高品質と言っても破れたり、漏れたりすることもあります。お前にふざけて破られでもしたら大変です」
そこで、清四郎は悠理の手を掴んだ。その手先をじっと見つめる。
「な、何?」
「ほら、こんな爪をしているとね、ひっかけて破れることもあるでしょう」
悠理は服装の趣味こそトンチンカンなところがあるが、なかなかお洒落なところがあり、どこで手入れしているのか、その爪は綺麗に整えられマニキュアが塗ってあった。(これで付けてくれと言えば危険だな、フム)
正直にいえば、主に扱うのは自分自身であり、ナニの後にすぐ抜かなければ、萎えた隙間から漏れることも・・・とは言わないでおこう。

「じゃどうすんの?」
「ですから、これから他の方法も説明します。破れる可能性は同じですが、女性用のコンドームもあります。装着は慣れるまで難しいみたいですが、悠理が希望するなら僕が入れてあげます。」
「ど、どうやって?」
不安な悠理に図解で説明、ブツはさっき病院から持ってきた。
「どうです?」
「ほ、ほんとに皆こんなのやってんの?あたいできない」
「ま、正直まだ少数でしょう。まだ多くの人に認知されているとは言いがたいですしね」
お絵かきをクシャっとゴミ箱に投げて次に進む。

「で、これがピルです。悠理も聞いたことあるでしょう」
「うん、可憐も飲んでるって」
「ほーそうなんですか」(てっきり、まだ処女だと思っていたのに)←実は正しい
「アレ飲むと生理痛が楽なんだって」
良く知ってるじゃないですか。
「これはですね、低容量ピルと言って副作用はほとんどありません。稀に吐き気や乳房の痛み、頭痛、倦怠感を訴える人がいますが、まず問題ないことが多いです。でも、薬局で買ったりすることはできないんですよ。医師に処方してもらわないと飲めません。それに、毎日飲まないと効果がないんです。21日服用と28日服用のものがありますが、28日のものは7日間のプラセボ(偽薬)が入っているんです。飲みくせを付ける為のものですから、効果は21日服用のものと変わりません。ピルは98%の避妊効果がありますから、コンドームより確実です。何より、数の心配をしなくてもいい、何度も装着する面倒がない(これは二人の特別理由)生理は飲み終わった後、28日用ならプラセボの間にあります」
「ふ〜ん、じゃ清四郎が飲めば?」
「あほ!これは女性ホルモンで出来ている薬です。ホルモンの影響で悠理の体に妊娠しているのと同じ状況を作るんです。ですから飲むのは悠理です。僕が飲んでどうするんですか!悠理、ちゃんと忘れず飲めますか?こうやってピルケースに入ってますから毎日一定の時間に1個づつ飲むんです(ブツはやはり先程仕入れた)」
「飲み忘れたら?」
「12時間以内ならすぐ飲めばセーフですが、それ以上は飲み方を工夫しても妊娠の可能性が高くなります。コンドームや他の方法に頼るしかないです」
実は、ピルを飲ませておいて@出しもちょっとやってみたい。どこに出すかは・・・そこまで妄想しかけてとりあえず、思考を変えた。

「う〜ん・・・」悠理はピルを眺めて思案顔。
「他にはね」
「まだあんの?」
「ここからは、今の僕らにはあまり関係ないですけど、ほらこれ」
「何これ?魚の骨?」
「IUDと言って子宮内に入れるリングです。入れたら、1〜2年はそのままでいいですし、避妊効果も高いです。ですが、出産経験がないとできませんし、医師に入れてもらい、定期的に様子を見てもらうことも必要です。入れたまま忘れて感染症を起こし、大変なことにってこともありますが、僕がいるからその心配はありません。将来検討しましょう」
悠理はすでに眠そうだ。将来の話に興味はない。

「ペッサリーというのもあります」
もう一度、メモを書く。
「このようにして入れますが、これだけでは不確実なんですよ。隙間から精子が入ってしまうこともありますからフィルムや錠剤、ゼリー等の殺精子剤を併用したほうがいいです。(またもブツを見せる)サイズを受胎調節指導員のいる病院で測ってもらい、入れる練習が必要ですが、練習は僕と・・・といっても効果が低いのでコレは止めましょう」
またまたメモをゴミ箱に捨てる。

「悠理、基礎体温は測ったことありますか?」
「ない」即答。
「ほら、今日は危険日だから・・・とか聞いたことありませんか?」
「ある。野梨子や可憐がよく言うもん」
「えっ?!可憐はともかく野梨子?」
女3人でナニを話しているんだ?と突っ込みたいが、話が長くなるので後にしよう。
「1年間基礎体温(毎朝、口腔内で)を測り、記録します。それで月経周期を知り、排卵日を予測します。卵子は24時間精子は3日間ほど生き続けますから排卵日とその前3日、後1日は危険日、もっと長生きすることを考慮してさらに4〜5日を危険日とすると月の3分の一から半分は危険日になってしまします。だから、危険日を避けただけで避妊をするのは不可能です」

数字が出てきたので、悠理は居眠り状態。
が、清四郎の熱い語りは続く。
「永久的避妊法といって、手術もあります。男性側はパイプカットと言われてますから聞いたことあるでしょう。女性の場合卵管結紮法といって手術で卵管(図解説明)を縛ってしまうんです。確実な避妊法ですから、コレをやると二度と妊娠しません。何人か産んだ後の方法としては検討してもいいでしょう。稀に再度開通してしまうことがあるようですが、ほぼ確実なので離婚・死別等で次に子供が欲しくなってもできないところが欠点です」

ZZZZZ・・・・・(皆さ〜ん、起きてますかぁ〜)

「悠理、悠理、」
すでに、ゆすっても、叩いても起きない。
目の前には、経膣エコーに使用するため病院に常備してあるコンドーム、受胎調節指導用のペッサリー、ゼリー・フィルム等の殺精子剤(指導用なのでちょっと古い)、女性用コンドーム、基礎体温表、IUD、ケースに入ったピル(見本)・・・

そうであった。
病院へいけば、いつも危ないことをして一緒に遊ぶ医師、ナース(今回は産婦人科)がおり、医療系ブツなら闇で調達可能。←犯罪です

で、悠理。どれををもらいましょうか?ピルは、明日にでも処方してもらうとして、いろいろ試してみましょうね?(安全且つ確実な方法で)

好奇心旺盛な清四郎が試したいのは、「恋人のキス」だけではなかった。
さて、今日はとりあえずこの1ダース+1使いますか。
朝までの時間をチェックする清四郎。


(悠理ちゃんが抱きかかえられ、ベッドに運ばれながら「バナナはぁ?・・・」と呟いたかは不明)

悠理ちゃん、こんな男でいいの???  by ポアンポアン











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