あとがき

文責 かめお 

ある日、会社があまりに暇だったので、何気なく綴った文章。さわりの部分だけ書いて、こんなのできたけど、リレーする?と聞いたところ、さすがノリのいいメンバー。あっという間にリレー決定。かめお、感激(笑)
自分が続けて書けばこうはならなかったであろう展開、それがリレー小説の魅力。感心したり、驚いたり、読み手としてもすごく新鮮な思いを毎回させていただいた。
この夏の想い出は、蝉の抜け殻…そんな方が多々いると思う。かさかさと乾いた音を立てる、箱の中に入った蝉たち。誰もが一度は遭遇したであろう蝉の抜け殻が、視覚に、聴覚にと残る残像。わたしが「空蝉」というタイトルを付けた時は、蝉というよりも(この世に生きている人間)、つまり屍からみた彼ら六人という雰囲気かなと思っていた。だが、蝉の抜け殻という言葉が、空蝉を二重の意味とし、話に深みを加えてくれた。これぞ、リレーが生み出した産物であろう。
ああ、それにしても、なんて堅い文章なんだ(笑)。兎も角、夏のイベントに参加できて楽しかった。続けてくださった皆さまへ、心からの感謝を込めて。

 

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