ダイアモンド――――結晶構造を持ち、天然で最も硬い物質である。

                                    石の言葉は 『永遠の絆・純潔』

  

 Diaーmond  -エピローグ-

 

     

 

 米東海岸・三週間後

 

TELLLLLL

 

鳴り続けている電話の呼び出し音を止めようと、清四郎は身を起こしてベッドサイドの受話器を取った。

 

「イエス?・・・・はい。」

 

こうして日本からの国際電話に起こされると、清四郎の脳裏を過ぎるのは、あの朝の記憶。二ヶ月前に、この部屋で受けた電話。

 

――――あたい、結婚するんだ。

そんな、彼女の声を思い出させる。

それはいまだ、清四郎の胸を苦しくさせる記憶だった。

 

「はい、はい・・・・また50万ですね。わかりました。」

清四郎は通話を終えて受話器を置いた。

過日と違い、事務的な会話だったが、わずかに胸に染みた。

 

ベッドの上で上半身を起こしたまま、清四郎はパジャマの襟元に手をやったがボタンを外そうとして、ふと手を止める。

ブラインド越しに、朝の光が白いシーツを眩く照らしている。

傍らで眠る彼女の、白い頬をも。

電話の呼び出し音も、寝起きの悪い悠理を起こしはしなかったようだ。

小さく寝息を立てる子供のような顔に、悪戯心が刺激された。

清四郎と揃いのストライプのパジャマの胸元に、手を伸ばす。緩やかな隆起を両手で包むように撫でる。

「・・・ん・・・・」 

腹から手を差し入れ、滑らかな素肌の感触を楽しんだ。

「せ・・・いしろ?」

まどろむ悠理の声を聞きながら、悠理の腹に清四郎は頭を預けた。

腹にかかった重みに、悠理は寝ぼけ眼のまま清四郎の髪に手を差し入れてきた。

「・・・どったの?」

ゆっくりと髪を撫でる悠理の指が心地いい。悠理の鼓動を聞きながら、清四郎はされるままに身を預けた。

 

「・・・・仁義くんから、また50万の送金があったそうです。」

「!」

悠理は目を見開いた。

”仁義”の名に一瞬で悠理はまどろみから覚めてしまったようだ。

わずかな嫉妬をまだ感じるものの。

悠理の反応は、無理もないとも思う。

 

所在の知れない月桂冠仁義は、悠理の口座に時折送金して来る。盗んだ現金の返却のつもりなのだろう。

実家は裕福だとはいえ、親と縁を切りアメリカで単身生活しているらしい彼には、盗んだ金をすべて返済するのは楽ではないはずだ。しかし、仁義に連絡を取る術はない。魅録に調べてもらえば所在は確認できるだろうが、清四郎も悠理もそこまでするつもりはなかった。

 

「金なんて、どうでもいいのに・・・あたいの方こそ、あいつを傷つけたのに・・・・」

悠理は苦しげに眉を寄せた。

そう、婚約破棄の慰謝料を払わなければならないとしたら、悠理と清四郎の方だろう。

 

*****

 

 

三週間前、まだ満身創痍の身で、月桂冠仁義は病院から消えた。

 

「仁義は悪くないんだ!あたいが・・・あたいが、清四郎を好きになったから・・・仁義を裏切ったから・・・・」

 

悠理の言葉に驚いたのは、事件を聞いてNYに飛んできた悠理の両親と仲間達だけではなかった。

病室でベッド上に横たわったまま、清四郎も絶句していた。

清四郎の傍らに座った悠理は、彼の手を握り締めているけれど。

今さら、悠理の心を得ることができるとは、思わなかったから。

 

「清四郎が、好きなんだ・・・・!」

屹然と顔を上げて、悠理は真っ直ぐ清四郎を見つめた。

 

痛々しく包帯を巻いた悠理の、震える唇。少し痩せた体とほつれた髪は、やつれた姿ではあったのだけど。

真っ赤に泣きはらした目は涙で潤んでいても、彼を見つめる瞳は、硬く輝く宝石のような不変の強さを宿していた。

 

清四郎の手の中に居た、幼く脆い少女の、鮮やかな変貌。

彼の愛した娘は、こんなに美しい女だったのだろうか?

これほどの、強さを持った?

 

いや、清四郎はいつも驚かされて来たのだ。

悠理だけはいつでも、彼の思い通りになどならなかった。

昔から、ずっと。

 

 

唖然と言葉を失っている剣菱夫妻に、清四郎は顔を向けた。

ベッドから身を起こし、居住まいを正す。

「・・・・すみません、おじさん、おばさん。」

悠理はずっと彼の手を握り締めている。清四郎はその手を握り返す。

「僕がこのざまでここに居るのは、弁護士としておじさんに依頼されたからでも、悠理への友情のためでもありません。」

清四郎は剣菱夫妻に、深く頭を下げた。

 

「悠理を、僕に下さい。すぐに、とはいいません。いつか、結婚を許してください。」

 

「せ、清四郎・・・・・。」

呟いたのは可憐か、野梨子か。剣菱夫妻だけでなく、友人達も清四郎のプロポーズに仰天している。

彼らにとっては、突然の展開だろう。悠理の婚約者を探しに渡米したはずの清四郎が撃たれたと聞いて、驚き駆けつけたばかりなのだ。

 

ほんの少し前までは、ただの友人だった。あの夜を越えてさえ。彼にできるのは、彼女の傍に居て慰めることだけなのだと諦めていた。

 

大きな瞳を見開いている悠理に、清四郎は笑みを向けた。

「覚悟しろ、悠理。一時の恋愛で済むと思うな。」

たとえ、彼女が熱情に流されているだけにしても。傷ついた心に、彼がつけ込んだだけにしても。

「全部、僕にくれると言いましたね? おまえが思うより、ずっと僕は欲張りで・・・・ずっと、おまえを愛しています。」

皆の前で、かまわない。それで、彼女が得られるなら。

もう、自分を偽れない。本当に欲しいものを、手に入れる。

 

「おまえの人生を、僕に下さい。」

 

清四郎は悠理を見つめ、真っ直ぐに告げた。

悠理の瞳が、揺れる。

重ねた清四郎の手に、悠理の涙がポツリと落ちた。 

 

「・・・・違うよ、清四郎。おまえ、きっと勘違いしてるよ。」

 

悠理はふるふる首を振った。だけど、それは突然の求婚への返答ではない。

流れ落ちる涙は、ダイアモンドのように煌く。

永遠を誓う雫。

涙は、切ないまでの笑みに滲んだ。

それが、悠理の返事。

 

「あたいの方が、もっと・・・・・・・愛してるよ。」

 

 

*****

 

 

悠理の腹に頬を押し付けたまま、清四郎は彼女の滑らかな肌を指先で撫でた。

清四郎の頭に置かれた悠理の指が、愛撫するように髪を梳く。

 

互いに触れる指先が、いつも自然に”愛してる”と告げている。

もう言葉にする必要がないほど。

 

清四郎は悠理の胸元のボタンを外し、朝の光の中に白い胸を晒した。

掌に吸い付くような肌を辿り、胸の先の小さな果実を転がす。

尖り始めた突起を、ついばみ口の中で転がした。

清四郎の手は先ほどとは逆に胸から下腹部を滑り降り、悠理の下肢に辿り着く。

下着の上から、柔らかく濡れた狭間を指でなぞった。

されるがままだった悠理が、ピクンと身じろぐ。

「あ、やっ」

清四郎は下着の上から小さな芽をつついただけで、あっけなく指を引いた。

「ここは、駄目ですか?胸ならいい?」

笑みを含んだ声でからかい、ふたたび胸元に唇を寄せる。

舌先で、桃色の突起を何度も嬲った。強く吸うと紅く尖り、男の目を楽しませる。

白い肌に玉の汗が浮き、甘く香り始めた。

悠理の息が荒くなる。

「だめ・・・駄目だよ、清四郎・・・あたい・・・」

悠理の目尻に涙が滲む。

唇は離しても、指先で乳首を押しつぶすようにいじりながら、清四郎は悠理の真っ赤に染まった顔を覗きこんだ。

「感じすぎる?胸だけで、イキそうになる?」

「ば、馬鹿っ」

赤く濡れた唇を、清四郎は口づけで塞ぐ。

たっぷりと唾液を混ぜあい、吐息をからめて吸い上げる。

口づけながら、指はなおも胸の先を苛め続けた。

「ん・・・・・・ん・・」

舌で思う様蹂躙した後、ゆっくりと名残惜しげに唇を解放する。

「せいしろ・・・もう・・・もう、や・・・・」

悠理の涙声に、清四郎は悪戯な手を止めた。

 

「わかっていますよ。」

清四郎は身を起こして、悠理を見下ろした。

白い額にかかった髪をかき上げてやる。汗に濡れた髪が指に馴染んだ。

潤んだ瞳の上で震える睫が、朝の光に透明に透けて見える。

「ごめん、意地悪が過ぎましたね。」

清四郎は悠理の頬にキスを落とした。首筋に、鎖骨に、肩の銃創の柔らかな新しい皮膚にも。

 

清四郎自身の胸にも残る、銃弾の痕。

ふたり同じ傷跡は、生涯消えない。

過ちの証。この愛が、酷く誰かを傷つけて手に入れたのだという、証。

それを、忘れない。

 

上半身にキスの雨を降らせたあと、清四郎は悠理のパジャマのボタンを留めなおした。半裸のままでは、目の毒だ。

抱き起こしベッドの上に座らせたが、くったり柔らかい体はまだひどく官能的だ。

清四郎は苦笑しながら、腕に抱いた悠理の耳たぶを甘く噛み、囁いた。

「・・・・予定より、早めなければなりませんね。」

「なにを?」

「僕達の結婚を、です。」

 

 

退院後も清四郎は日本に戻らなかった。こちらでの仕事を完全に整理し、本格的に日本で生活するためだ。

清四郎が数年来一人暮らしをしていたこの部屋に、以来、ずっと悠理と共にいる。もう、一時も離れることに耐えられなかったから。

 

仲間達は呆れていたが、剣菱の両親には喜ばれた。

いつか想像した薔薇色の未来の夢そのままに、清四郎にとって蜜月の時間が、ゆっくりと過ぎていった。

つい、昨日までは。

 

 

「剣菱のおばさんとおじさんには、もう話したんですか?」

「ううん、まだ。今日電話するよ。」

そうだろうとは、思っていた。でなければ、あの剣菱夫妻のことだ、すぐに自家用機でまた日本から駆けつけるに違いない。

 

清四郎は悠理の体を解放し、ベッドを下りた。いつまでもパジャマのまま悠理を抱きしめていたいが、そうもいかない。

支え手を失った悠理は、ベッドの上にコロンと仰向けに転がる。天井を見上げながら、悠理はため息をついた。

「・・・あいつらにも、報告しなけりゃなぁ・・・色々、言われっだろなぁ・・・」

眉を下げた悠理の困ったような照れたような顔に、清四郎は微笑を浮かべる。

「そりゃあ、覚悟しなければならないでしょうな。」

 

本当は、結婚は最低一年は待つつもりだった。

彼ら自身の固い意思と両家の祝福こそあれ、悠理と仁義の婚約披露宴から、まだ一ヵ月と少し。いくらなんでも、すぐに別の男との結婚を発表するのは外聞が悪いと考えていたのだが。

 

 

――――六週目、だって。

悠理が紅潮した頬で清四郎にそう告げたのは、包帯が取れてからも定期的に通っている病院から帰宅してすぐだった。

――――! 

悠理の告白に清四郎が絶句させられたのは、何度目のことだろう。

銃で撃たれ、投薬もされ、レントゲンも含む各種検査をされたにもかかわらず。

悠理の体内に宿った命は、順調に育まれていた。あまりに芽生えたばかりだったために、この日まで気づかれることもなく。

 

 

清四郎はパジャマの上着を脱ぎながら窓のブラインドを開けた。

外は快晴。

澄んだ青空の眩しさに、清四郎は目を細めた。

 

「どしたの、清四郎?」

悠理に声を掛けられ、清四郎は背を向けていた彼女へ振り返る。

「・・・・・悠理、僕は・・・・・」

清四郎は微笑もうとして、失敗した。

いつも冷静に、どんな顔も作ることができたはずだった。

その場を言い繕う嘘も、お手の物のはずだった。

それなのに、今この場に相応しい言葉が紡げない。

清四郎は自分に呆れ、小さくため息をついた。

「・・・・・僕らの間では、もう心を隠したり嘘をついたりしないと、約束しましたよね。」

「うん?」

悠理はこっくり頷き、不思議そうに清四郎の顔を見つめる。

純粋な瞳。

この目の前では、偽りの言葉などもう紡げないのだ。

「だから、信じてください。生まれてくる子供は、ふたりの愛の結晶なのだと、僕は本当に思っています。」

悠理はきょとんと目を見開いた。

その表情で、悠理が本当に疑いもしていなかったのだと知れた。

だから、清四郎は言う必要のないことを言ってしまったのだろう。

それでも、もう心を隠すことをしないと誓ったのだから、清四郎は言わずにはいられなかった。

「・・・・僕達が初めて結ばれた時の、子供です。」

 

婚約披露パーティの翌日の夜。

仁義に去られ、弱り崩れ落ちそうな悠理を、清四郎はなかば無理やりに抱いた。

幸福に満ちた夜と、絶望の朝。

シーツに散った鮮血を見て、生理が遅れていたのだと、悠理は泣き崩れた。

仁義の子は、できていなかったはずだ。

それで、いい。 

 

「おまえの子は、僕の子です。僕がそう思っていることを・・・・それを、信じていてください。」

悠理の入院中に妊娠が発覚しなかったのは、まだあまりに初期ゆえに尿反応も出なかったからだ。だが、現在六週目だとすると、どうしても計算が合わない。

それでも。

「すまない・・・・もう二度と、このことは口にしない。」

持ち続けることの許されない嫉妬も疑念も、この地に置いて行く。

 

清四郎は悠理から顔を逸らせ、再び窓の外に顔を向けた。

眩しい光に目を閉じる。

悠理に妊娠を告げられた時、最初に感じたのは、胸が詰まるほどの幸福感だった。

ふたりで創る、新しい生活に心躍るのも本当だった。

だから今、悠理から顔を背けたのは、拗ねたような子供っぽい顔を見られたくないだけ。口にすべきではないことを言ってしまったことを恥じているだけだった。

清四郎は自分がこれほど愚かで弱い男だと、この恋をして初めて知った。

  

そして、悠理の強さも。

 

 

「・・・・・・・っのヤロッ!」

「うわっ」

 

空が回り、地が揺らいだ。

 

いきなり背後から襲い掛かってきた重みに、清四郎は体勢を崩して窓枠に手をついた。

窓ガラスに映った姿を見て、悠理に飛び掛られたのだと知る。

裸の背に密着する彼女の柔らかい体。

だけど、悠理は首を締めんばかりの勢いで清四郎の肩にしがみつき、腰に両脚を回して圧し掛かって来た。

「ゆ、悠理、おまえそんな体で!」

激しい運動は避けなければいけないのに、猿もかくやなジャンプで飛び掛ってきた恋人に、清四郎は仰天する。

窓に映った悠理は、憤怒の表情。

清四郎の背中に圧し掛かったまま、悠理は清四郎の頭を拳骨で打った。

「こん馬鹿、くだんねー計算してんじゃねーよっ!」

ポカリポカリと打ち付けられる拳には、それほど威力はなかったけれど。

「どこまで無駄に頭が回るんだ!あたいの気持ちなんか、ぜんっぜん気づかねぇ大バカヤロウのくせに!」

口調も態度も、まるで昔のままの乱暴な猿。

「陰険で根暗で、自分は女と遊びまくったくせに嫉妬深い、鈍感最低男!」

清四郎の背に負ぶさったまま、悠理は彼を罵倒し続けた。

窓ガラスに映った悠理は、ひどく怒っているのに、泣き笑いのような顔。

角度によって輝きを変える、宝石のような煌き。

 

「こんな男に、初恋も処女も捧げて大損だーーっ!返せ、戻せ、あたいの青春ーー!!」

 

拳と共に振ってくる雫が、清四郎の首筋を濡らす。

だけど、言葉通りの悔恨の涙でないことは、鈍感最低男の清四郎にもわかった。

あの日、彼女のついた嘘。

とうに、気づいていても良かった。

拳を固めた悠理の左手の薬指には、ピンクダイアモンドが光っている。

新しいものを用意すると清四郎は言ったが、これは特別だからと、悠理は自ら指にはめた。

それは、銃創と同じ、忘れてはいけない傷のように感じていた。

”初恋の形見”だと、悠理が言ったから。

 

本当は、とうに気づいていても良かったのだ。 

――――最初からおまえのものだったんだから、と。

全部欲しいと乞うた欲張りな男に、悠理は言ってくれたのに。

 

すれ違い、ひとを傷つけ、ずいぶん回り道をしてしまったことに、今更気づかされる。

欲しいものは、すべて手の中にあった。

今背負っている、この重みの中に。

忘れてはいけない痛みを負ってまで掴んだ幸せを、もう二度と見失わない。

 

「返せません・・・・!」

 

清四郎がようやく出せた声は、みっともなくかすれていた。

漏れた笑みを悟られ、またも殴られる。

さすがに、目が回った。

暴れる悠理を抑えようと、清四郎は彼女を足を掴んで、背負いなおした。

 

彼を打ちのめすことのできる、ただひとりの娘。

その重みは、昔と変わらない。

すれ違い過ちを犯した、時間を戻すことはできないけれど。

 

「一生、離しません・・・・!」

 

グッと力を込めて抱えると、悠理はやっと破顔した。

「重くなっても、落っことすなよ、清四郎。この子は、七人目の有閑倶楽部にするんだ!」

「きっと、強い子になりますよ。プレジデント学園に入れましょう。」

「馬鹿、まだ早いよ!」

「ほんの4年後ですよ?」

 

ふたりが出会った、あの学び舎。

仲間たちと大騒ぎを繰り返した、青春時代。

あの頃と変わらない笑顔が、青空に溶ける。 

 

巡る季節の中、変わらないものも、見つけたものもある。

見いだしたのは、互いの中に輝く宝石。

強く脆いそれを、精一杯抱きしめる。

そして、これからも思い出を重ね続ける。

 

 

 

 

――――これからも、ずっと一緒にいられるかな?

――――ええ、きっとね。

 

いつかの空の下、交わされた約束、そのままに。

 

 

 

 

 END

(2009.1.16)

 

 


「マワルソラ」から始まるシリーズも、やっと終わりました。たむらん画伯のリク『悠理ちゃんの片思い』と、千尋ちゃんのリク『清四郎満身創痍』を足したら、こんなんなっちゃった〜〜(←そもそも、足すなって!)

実は当初書いてみたかったのは、ずばり『不倫物』!夫に裏切られた美人妻を慰めるうち、情事に堕ちてゆく敏腕弁護士・・・・・ってな、昼メロを目指していたのです。

しかし、そもそも清悠原理主義者の私には無理な設定でした。夫から格下げの婚約者くんってば、悠理にはチュウだけで殴られ気絶、清四郎にはボコられ半殺し。哀れなり。(爆) 

己の欲望に忠実なあまり(笑)エロエロ展開に持っていったり、好き放題してしまいました。リク元様および、ここまでお付き合いしてくださった寛大な読者様には、お詫びとお礼をば。本当にありがとうございました!愛してるよーん♪♪

 

 TOP