■告白の仕方



其の1 美童編
美:「清四郎の好きな人って悠理でしょ?」
清:「わかりますか?」
美:「うん、最近ずっと目で追ってるもの。誰だって気づくよ。告白しないの?」
清:「それができれば苦労はしませんよ」
美:「正攻法で行けば?花とかプレゼントとかさ、女の子は喜ぶよ?」

清:「それで落ちる相手とは思えませんね」

確かに花より団子な相手です。
其の2 可憐編
可:「確かに悠理には食べ物よねぇ、あんまりモノに執着ないしね」
清:「そうなんですよね、気を引くにも切欠がなくて困っているんです」
可:「とびっきり美味しいものでも食べに行けば?」
清:「いつも行ってますよ・・・デートだとも思ってもらえませんが」
可:「情けないわねぇ、じゃあ宝石でも買ってあげなさいよ!」

清:「頭の中で電卓叩いてません?」

商魂魂!商売繁盛!
其の3 魅録編
魅:「しっかし、清四郎が悠理に惚れてるとはねぇ〜」
清:「このテの相談は魅録にはしたくないんですが」
魅:「俺だって苦手だぜ?」
清:「何だかんだ言って、魅録は悠理と一番の仲良しですからね」
魅:「だーかーら!そこで拗ねんなよっ!」

清:「別に・・・僕は魅録が悠理と仲良くてもいいですけれどね(ニコニコ)」

相談というか、ある意味脅し。黒オーラ全開
其の4 野梨子編
野:「言うなら言う、言わないなら言わない、男らしく、はっきりなさいな。」
清:「野梨子も言いたい放題ですね」
野:「そうやって手をこまねいているのが一番良くないですのよ」
清:「うじうじなんてしてませんよ」
野:「じゃあ告白なさいますのね、お手並み拝見といきますわ」

清:「ほう、僕をけしかけたつもりですか?そうはいきませんよ」

口喧嘩レベル
其の5 悠理編
悠:「清四郎、何か悩んでんだって?」
清:「・・・嫌に嬉しそうですね」
悠:「だって、お前の悩みなんて滅多に聞けないじゃん!」
清:「言ってもいいですが、困るのはお前ですよ」
悠:「なんだよそれ!でもお前の悩みのほうがキョーミある!ほれ言えって!」

清:「では遠慮なく言わせていただきましょうかね」

はい、告白決定!
其の6 遠慮なく
清:「好きです」
悠:「うん、あたいも〜」
清:「ほんとうですか?」
悠:「まさか、清四郎も好きだとは思わなかったけど・・・」
清:「は〜・・・今までの苦労はいったい何なんですか」

悠:「でも残念だな、清四郎のおやつ狙ってたのにさ」

好きなのは目の前のお菓子♪(お約束)
其の7 哀愁
悠:「お前、何で凹んでんの?」
清:「ええ、判ってましたとも。悠理がこういうヤツだってのは嫌って程」
悠:「そんなに食いたかった?」
清:「・・・今日は日が悪いので改めますよ」
悠:「んな怒んなよ、あたいが悪かったってば!食べかけだけどさ、やるよ」

清:「・・・・・・・・・・・・いただきます」

内心、羽か薔薇が飛んでいるハズ
其の8 その頃
美:「ねぇ、あの2人さぁ、付き合うまでどのぐらいかかると思う?」
可:「あの調子じゃ、数ヶ月はかかるでしょうねぇ〜」
魅:「年単位かも知れねぇぜ」
美:「ありえる〜、じゃあ皆で賭けでもする?」
野:「賭けなんてして、一生あのままだったらどうなさいますの?」

清:「一生このままになんかしませんよっ!!!!」

聞こえていたらしい。
其の9 睨み合いの末
可:「じゃあ今言いなさいよ、今」
野:「そうですわね、聞かせていただきますわ」
魅:「おいおい、人前で言うモンでもねぇだろーが」
美:「そうだよ、やっぱりさ、場所って大事だよ」
清:「いいえ、今言わせていただきますよ。・・・悠理」

悠:「あ、名輪来た!んじゃ皆ばいば〜いっ」

同情オーラ充満中
其の10 空気感
可:「あ〜・・・まぁ悠理だしね。あんたも間が悪いわね」
魅:「チャンスはまだあるさ」
野:「相手は悠理ですもの、何か手立てが必要ですわ」
美:「そうだね、恋愛から程遠いからね、押しの一手・・・かな?」
可:「というわけで、清四郎!応援しているから頑張りなさいよ」

清:「根も葉もない慰めを、ありがとうございます」

こう見えても落ち込んでいる
其の11 帰り道
清:「はぁぁ〜〜〜〜」
野:「相手が悪かったと思って諦めますの?」
清:「いえ、諦める気は毛頭ありません」
野:「そうですか、では今日はここでお別れしますわ」
清:「買い物ですか?付き合いますよ?」

野:「貴方は悠理のお宅へ行きなさいっ!!」

怒らせたら恐いのはこの人
其の12 剣菱邸1
清:「五代さん、悠理は?」
五:「嬢ちゃまなら、先ほどお帰りになりました」
清:「そうですか、では悠理に用がありますので、お邪魔します」
五:「今は行かないほうが宜しいかと存じますが・・・」
清:「なぜです?」

五:「嬢ちゃまは、只今お着替え中かと」

のぞく気か!?(遠くから「行け!」と声がする〜)
其の13 剣菱邸2
百:「あら?清四郎ちゃん」
清:「こんにちは、おばさん」
百:「悠理に用事かしら?どうしたの紅い顔して」
清:「え、ええ、まぁ・・・・・・」
百:「あらあらあら。もしかして、私に嬉しいお知らせかしら?」

清:「・・・・・・・・・はい」

長いものには巻かれておきましょう
其の14 剣菱邸3
万:「なぬ〜悠理を貰いに来ただとっ?」
清:「今はまだそんな、想いを告げられればと」
万:「それでもいずれは、持っていくつもりだべ」
清:「ええ、そのつもりです」
万:「そんなに悠理が欲しけりゃ、オラを倒して行くだがや」

清:「ではお言葉に甘えて・・・・・・」

将来の義父に向かって・・・
其の15 絶叫
万:「そんなに悠理のことが好きなんだか?」
清:「はい、好きです」
万:「神に誓って言えるだか?」
清:「はい僕は悠理が好きです、絶対に大事にします!!」
豊:「ちょっと、お父さん、清四郎君も、そんな大声で・・・」

悠:(丸聞こえだっつーの)

着替え終わって、おやつに降りてきたらこの惨状
其の16 さてどうしましょう?
豊:「あ、悠理」
万:「へ?」
清:「あ・・・もしかして聞こえちゃいました?」
悠:「あのなぁ、家ん中でそんな大声出したら聞こえるっつーの」
万:「清四郎君、良かっただ!言う手間がはぶけただがや!」

清:「いや、そういう問題ではないと思いますが・・・」

喜びの万作氏とドロドロオーラの悠理ちゃん
其の17 所変わって
清:「聞こえてしまったのなら、今更とは思いますが・・・」
悠:「清四郎、もしかして体調悪い?」
清:「いいえ、そんなことはありません」
悠:「あ、試験も近いから勉強でもする?」
清:「どうしたんですか?悠理が勉強なんて」

悠:「だって、勉強したらいつものペースに戻るじゃん?」

逃げ逃げ
其の18 条件
清:「そんなに僕が嫌いですか?」
悠:「いや、そうじゃなくってさ・・・」
清:「付き合ってくれるんですね?」
悠:「ちょっと待て!なんで『嫌いじゃない』=『付き合う』になるんだよ!」
清:「じゃあ、僕のことをどう思ってます?」

悠:「えーっと、今日の宿題やってくれたら答える」

今日のだけでいいのか!?
其の19 見返り
悠:「えっ?宿題もう終わったの?」
清:「僕を誰だと思っているんですか、さ、答えてもらいましょうかね」
悠:「あうっ!」
清:「僕を「好き」か「嫌い」かです。」
悠:「あのさ、中間は無いのか?」

清:「ありません!宿題やりましたよねぇ(ニコニコ)」

またしても黒オーラ放出中
其の20 強行手段
清:「で?僕と付き合う覚悟はできました?」
悠:「いや、なんつーか、その・・・・・・」
清:「合意のもとでないのが残念ですが、あんなことやこんなことでもしますかね?」
悠:「い、痛い?」
清:「さぁ僕には判りませんが、いきますよ?」

悠:「つ、つ、つ、付き合いますっ!!!!」

あんなこと=かかと落とし

ヒトリゴト
こんな話ですみません。前サイトでこういうことをやっていたのです。6行劇場。
あ、別ジャンルですが・・・。見てくださって、ありがとうございます。
お話少し追加しました。結局ハッピーエンド?

2007/03/18 04/08加筆

素材:GreenTea

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