〜カリオストロの城有閑バージョン〜


キャラクター紹介

ルパン@美童 ********** 女好きの怪盗。黙っていればクォーターの美形。
次元@魅録 ********** 射撃の名手。ストイックだがルパンの盟友。
五右衛門@野梨子 *********** 男装の麗人。クールで辛辣。男装はルパン避け?
不二子@可憐 ************ 敵か味方か?ルパンとは丁々発止のお色気美女。
銭形@時宗ちゃん *********** ルパンを追うが、五右衛門の知略と次元のフォローで逮捕ならず。

クラリス@悠理 ************ 高貴な血を引く囚われの美少女。
カリオストロ伯爵@清四郎 ************ クラリスを花嫁にと望む悪人伯爵。



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カリオストロの城セル画ギャラリー



結婚式に大司教に化けて入り込んだ美童ルパン。
魅録次元と、野梨子五右衛門がルパン人形とともに登場。
ルパンの人形が串刺しにされたのを見て、悠理クラリスは、
「すげ〜、こんなアトラクションがあったのかよ〜」
と大喜び。
だが、カリオストロ清四郎は、苦虫をかみつぶしたような顔で、
「せっかくの結婚式をだいなしにして…許せませんね」
と、怒りをあらわにしていた。
そこへ、ルパン人形がぼかんと爆発し、偽札が式場を舞った。
[気に入ってくれっかな、伯爵]
ルパンの声がこだまする。
その時、伯爵の気がそちらへ向いたとき、ルパンが指輪をゲット。
ちゃっかり、クラリスの肩を抱いていた大司教は、実はルパンであった。
「へへへ、たしかにもらったぜ」
「あなたは、ルパン!」
きょとんとするクラリス。
「なんだ、お前?」
ルパンはすかさずクラリスにバナナを差し出し、
「ほら、ここにこんなに」
とマントをめくった。
ルパンのマントには大量のバナナが…
「うひゃ〜、美味しそう!」
思わず飛びつくクラリス。
むっとする伯爵に向かい、ルパンは笑うと、
「やかない、やかない、ロリコン伯爵。火傷するよ〜」
と言うなり、五右衛門と次元が花火を打ち上げる。
式場で繰り広げられる大花火大会に、クラリスは大喜び。
「クラリス、なんです、そんなバナナに吊られて」
伯爵が手を出したとき、クラリスを抱いたままのルパンが宙に浮いた。
式場の窓から逃げる二人。
後を追う伯爵。
可憐不二子は楽しげに実況中継をしていると、そこへ時宗銭形警官隊が突入。
式場は大混乱であった。

場面かわり、城外にに脱出したルパン、クラリス、次元、五右衛門。
五右衛門は、すでに息が切れている。
「大丈夫か」
「え、ええ。刀が重くて…」
それとなく五右衛門を庇う次元。
「たのんだぞ、次元、五右衛門」
「ああ、ここでくいとめる」
クラリスはバナナを食べながら、
「なんで逃げんの?」
「もっと美味しいものを食べるためさ」
ウィンクしながらのルパンの言葉に、クラリスは目を輝かせた。
ふと、頭の冠を取ると、まだ、肩で息をしている五右衛門にかぶせ、
「やっぱり〜、よく似合うよ」
と笑った。
それを見た次元とルパン、思わず、
「可憐だ…」
五右衛門は頬を赤らめ、うつむいた。
その仕草に、ルパンと次元の目がきらりと光る。
五右衛門の白い肌がほんのり赤く染まり、恥じらうような表情が女らしい。
バナナを口にしたクラリスより、ずっと姫という風情である。
「…次元、お前、五右衛門にあつい視線送ってない?」
「な、なんだよルパン、お前こそ…」
急に争い出した二人を見て、五右衛門は困ったような顔で、
「あなたたち、何を争っていますの?そんな場合じゃ…きゃっ」
言いさしたときも、ばんばん銃弾は飛んでくる。
「大丈夫か」
クラリスが五右衛門を庇うようにし、
「なんか、揉めてるみたいだから、あたい帰るな」
「お帰りになりますの?」
「ああ、伯爵が心配してるだろ。あたいが戻れば、攻撃は収まるからさ。心配すんなよ」
「お気をつけて」
「ああ、あんたもな。男には気をつけろよ」
五右衛門に手を振られ、クラリスは軽々とロープを伝い城に戻った。
「戻ってきたんですね」
伯爵は、クラリスを抱き留めると、額にキスをした。
「もういいだろ。撃つのやめてよ」
「ああ、そうですね」
伯爵の合図で攻撃はやんだ。
「食べ物に釣られるなんて…クラリスは僕と結婚するのがいやなんですか」
「そんなことないけど…あのバナナ、美味そうだったから」
「僕はバナナ以下ですか…」
伯爵はがっかりしたような顔をした。
クラリスは、彼のご機嫌を取るように体を擦りよせ、
「なあ、それより続きやろうよ。結婚式の」
「指輪を盗られましたよ」
「あたい、持ってきたぞ」
クラリスの手には指輪が輝いていた。
伯爵は嬉しそうに抱き寄せると、
「よくやりました。じゃあ、続きをしましょうか」
そう言うと、クラリスの耳元で、
「その後は、朝まで眠らせませんからね」
と、囁いた。
「美味しいもの、食べさせてくれる?」
「ええ、いくらでも」
クラリスは伯爵の腕に絡みついた。
「…ところで、どうして戻ってきたんですか?バナナを全部食べたからですか?」
「んにゃ」
クラリスは首を横に振ると、
「なんだか、あいつらお取り込み中だったみたいだからさ」
「ほう…ま、いいですね。他人事です」
伯爵はクラリスと城内へ消えた。

その頃、城の塔の上では…
五右衛門をめぐってルパンと次元のバトルが繰り広げられていた。
それを横目に、五右衛門は冠をかぶったまま、城を眺め、
(なんだかんだ言って、クラリスと伯爵はラブラブなんですわ。お幸せに)
と、式の最中であろう二人にエールを送っていた。




チャンチャン♪

番外バナナマン
文中のバナナマントからの連想妄想イラスト♪



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