BY お馬鹿シスターズ
後編
嵌められた・・・・
この場合、嵌められたのはどちらと言うべきなのだろう?
悠理のアソコに息子を嵌めているのは僕。 悠理のアソコに息子を嵌められているのは僕。
これまでの人生を完璧に生きてきた清四郎は、確認せずにはおられなかった。 つまり・・・・・自分が、一夜のアヤマチを犯したのか否かについて。
つい最近、男同志の猥談で、処女の見分け方なんて、話題にのぼったことがあった。 恐らく、経験数は美童に負けるが、知識は豊富(魅録は問題外) その時、清四郎は考える限りの薀蓄を二人の前で披露したものだ。云々云々と。 例えば・・・・・ 体育座りをきちんとする子は処女。股を開いて座る子は非処女。 処女は、眼の白と黒の間が少し青い。 出血すれば処女。 水着で立って、股間の左右の肉がつくのは非処女。 鼻の頭を触って、割れ目があると非処女。 足首にしまりがあるのは非処女。 好きな男性に「肛門とうんち」見せてもいいのはどっち?と聞いて「うんち」と答えたら処女。
こんな他愛もない会話をしていたのがつい数日前で、よもやまさか、自分が早急にその知識を必要とする状態に陥ろうとは夢にも思っていなかった。
が、男など所詮悲しいもの。 己のとった行動は、およそ理性的ではなかった。
指を入れてみる。 「やん」 やん?それは痛いということなのか、悠理!
最奥まで指を入れて、なるべく緻密に事の次第を探ろうと内壁をぐるぐると探る。 「あっ、あっ、あ〜ん!」 あっ、あっ、ってそんな!悠理、それは気持ちいいということなのか?
体内に残された粘液の性状を確認しようと、奥から蜜を掻き出すように指を抜いた。 「はぁぁぁ〜〜〜」 悶えるように、白く美しい素足がシーツを滑る。 指にしたたる甘い蜜。 ヤッてしまったのは何時間前が知らないが、そこには甘い香りしかなく、誘われるかのように清四郎は、顔を近づけた。 蜜の溢れる、秘密の花園に。
切なげな悠理の声が耳に響く。 切れ切れに喘ぐ悠理の姿は、明らかに『女』で、それも、(胸は寂しいものの)かなり美しい。 僕の頭の中で、何かが、ぷつん、と音を立てて切れた。
甘い誘惑は、清四郎の唇だけでなく、分身も導いた。 「入れて」と。
こういうのも、ミイラ取りがミイラになると言うのだろうか? 深く深く、己のアヤマチの痕跡を探ろうとしているうちに、菊正宗清四郎一生の不覚。
溺れてしまった。―――悠理という名の大きな海に。 波が大きくうねりをうつ。 それに乗り上げるかのように、清四郎は悠理に覆いかぶさった。
悠理が痛いと喚いた。 「だが、これも処女の確定にはならない」 頭の片隅でそんなことを冷静に考えつつ、自分がたった今処女を奪っているかもしれないことなど、すっかり忘れて腰を動かす清四郎であった。
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行為に没頭しながらも、心の片隅には、まだ懸案事項がしっかりこびりついていた。
腰を浅く揺り動かしながら、「処女非処女の見分け方」を思い出す。 現在進行形でヤリながら、どっちかを気にするなど、ちゃんちゃらおかしい話ではあるが、あくなき探究心の持ち主である清四郎は、確かめずにはおられなかった。
悠理は、(たった今まで)処女(だったの)か、(数時間前から)非処女なのか。
体育座りに関しては、最初から問題にはならない。股を開いて座る娘が非処女なら、悠理は知り合った幼児の頃から非処女である。 ならば、眼はどうだ? ―― 処女は、白目と黒目の間が少し青い。 清四郎は、悠理の瞳を間近から覗き込んだ。 「・・・いたい・・・せいしろ・・・」 涙ぐんだ瞳が、清四郎を見つめている。野ウサギのように愛くるしい瞳に吸い寄せられ、思わずくちびるで涙を吸い上げた。 はっ!違う!そうじゃなくて!! 心の中で、自分にツッコミを入れる。しかし、ツッコミを入れるなら、思考とは無関係に動く腰に対して入れるべきであろう。 悠理の瞳は、髪と同じくブラウンで、縁も青ではなく、綺麗な銀杏色をしていた。 と、いうことは、非処女!? どちらにしても、奪ったのは清四郎であるから、疑問を抱くこと自体、おかしいのだ。が、清四郎のあくなき探究心は、不条理を乗り越えて、さらに突き進んでいく。
―― 鼻の頭を触って、割れ目があると非処女。 あん、あん、と子猫のように声を漏らす悠理の鼻に、そっと触れてみる。指で触れるだけでは、割れ目があるかどうか判断がつきかねる。もしかしたら、今、割れている最中かもしれぬ。(←そんなわけはない)指で分からないなら、別の部分でも確かめるべきであろう。 清四郎は舌を尖らし、悠理の鼻をゆっくりと舐め上げた。 「ひゃあっ!」 こそばゆいのか、腕の中の悠理が身を捩った。その拍子に下半身が分離しそうになり、清四郎は慌てて腰を突き出した。すると、思いのほか深く突いたらしく、悠理が声を上げて仰け反り、やがて、くたりと弛緩した。 目尻から落ちる涙。切れ切れに漏れる息。清四郎に縋るような、女の視線。 知らずのうちに、清四郎の舌は、吐息の漏れる口に侵入していた。
思う存分、悠理の口腔を嬲ったあと、はっと我に返る。悠理の開通未開通を確かめている最中に、キスに没頭するなど、駄目ではないか。調べるからには、徹底的に調べなければ、後で悔いが残る。 名残惜しかったが、くちびるを離して、探査に戻った。
―― 足首に締まりがあるのは、非処女。 清四郎は、彼女の限界まで折り曲げた足を辿り、足首まで掌を滑らせた。元々、悠理の足首はきゅっと締まっているので、確かめる意味はほとんどない。持ったついでに、足首を自分の肩にかけ、さらに励んでみた。
こうなると、確かめているというより、楽しんでいるだけである。が、男清四郎、初志貫徹せねば、納得などできるはずがない。
怒張する分身を、悠理の蜜壷から引き抜く。いきなり抜かれ、悠理が、いや、と甘い抗議の声を上げた。そんな彼女の腋に両手を差し入れ、ひょいと持ち上げて膝立ちにさせる。 目の前でぷるんと揺れる、小さな胸に眼を奪われ、思わず齧りつきたくなるが、ぐっと堪えて、低く身を屈める。視線の先には、悠理の股間。 「お、お前、どこ見てるんだよ!?エッチ!!」 いきなり股ぐらを覗き込まれ、流石の悠理も驚いたらしく、シーツに腰を下ろそうとした。が、清四郎は、落ちようとする腰をがっしり掴んで、彼女の動きを無理矢理に阻止した。 「さんざん見せておきながら、今さら恥ずかしがる必要もないでしょう!」 理不尽かつ身勝手な論理である。 清四郎は、悠理の秘所を前から覗き込んで、左右の肉の盛り上がりを確かめた。 ―― 水着で立って、股間の左右に肉がつくのは、非処女。 ・・・水着を着ていないと、分からない。
こうなると、意志が固いというより、単なる馬鹿である。
ならば、これで決まりだ! ―― 出血すれば、処女。 最初から、出血を確かめれば良かったのだ。もっとも明快な確認法なのだ。今までのように曖昧な判断材料に頼るより、かなり確実である。 膝立ち状態の悠理を背中から抱きしめ、秘所に指を埋める。 「・・・や、やだ、せいしろ・・・」 蜜を掻き出され、首を振って耐える悠理。清四郎は限界まで首を伸ばし、彼女が膝をついているシーツを覗き込んだ。
血・・・は、出ていない。
そうだ。処女でも血が出ないこともあるというではないか! スポーツの最中に、処女膜が破れてしまうこともあると聞く。悠理は並の娘よりも快活である。と、いうか、快活過ぎる。ならば、処女膜もとっくの昔に敗れているかもしれないではないか! 菊正宗清四郎、そんな基本的なことも忘れるなど、一生の不覚である。 出血で確かめられないならば、最後の手段に打って出るしかない。
清四郎は、喘ぐ悠理の耳元に、後ろからくちびるを寄せた。 「悠理・・・僕の質問に、答えてください。」 背後から抱きしめられ、性感帯を弄られる悠理に、果たして答える余裕があるかは不明だが、とにかく彼女は頷いた。 そんな彼女の下腹部を撫でながら、柔らかい耳朶を啄ばみ、低い声で尋ねる。
「好きな男性に見せるなら、肛@と、う@ち、どちらですか?」
痛い痛いと繰り返していたくちびるからは、もう、甘い喘ぎしか漏れてこない。 伏せた瞼が薄く染まり、まるで桜貝のようだ。 合わせた腰をゆっくり回し、悠理の中をシェイクすると、桜色が桃色に変化する。瞼だけではない。しつこいほどの愛撫に、白い肌ぜんたいが、薄桃色に染まっていた。男の眼をそそる、何とも言えずに可愛らしい変化である。
そんな清四郎の左頬も、手形のかたちに赤くなっている。 理由は、問わずとも知れていた。 清四郎は、強烈なビンタに頬を腫らしたまま、一気に高みへと上り詰めていった。
もう、悠理とヤッてしまっていたかどうかなど、今となっては、どうでもいい話である。
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時計を見れば、すでにお昼近い。 このまま寝ていれば、事が発覚してしまうのは必死。
だが、それでもいいか。と清四郎は思った。 悠理が初めてであろうがなかろうが、体の相性は抜群だった。
息子が嵌るのも無理はない。 ならば、僕も一生、悠理に嵌ってやろうではないか。
清四郎は、悠理を腕の中に入れ、ウトウトしつつ二人の未来に思考をめぐらせた。 近い未来にもちょっとだけ思いをはせつつ。↓
「しかし、成り行きで処女を奪ってしまったのは、もったいないですな。処女膜再生手術でも受けさせてみるか。痛い痛いと喚く悠理も可愛かったですねぇ」
―――― やっぱり嵌められたのは悠理?
チャンチャン♪
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*記録的短期間でリレーされたお馬鹿作品。匿名希望の作者が誰と誰と誰と・・・かは、ご想像にお任せします。誰がどこを書いたのかも。(笑)*