by 麗様

 

 

「では、夢も見れないくらい、滅茶苦茶にしてあげますよ。」

くちびるが触れ合う距離で、清四郎が囁く。

 

もう一度、激しく互いの唇を貪りあう。

悠理の舌を絡め取りながら、清四郎は悠理の足の間に手を伸した。

悠理は自ら足を開き、清四郎の手を導く。

眠りにつく前の情交の名残が、まだ湿りとなって残っているのを確かめると、清四郎は既に熱く猛っている己を押し付けた。

悠理の顔が、押し入れられる苦痛に歪む。

 

「はぁ……」

ぬるり、と入ってきた清四郎の高ぶりに、悠理の中が満たされる。

彼の腰に足を絡め、より深く、彼を受け入れようとした。

清四郎の舌が、悠理の首筋を這う。

そのまま体勢を変えて悠理を自分の上に乗せると、悠理の足を引き寄せて起き上がらせた。

悠理の中に、己を埋めたまま。

 

 

「んっ!んんっ、んんっ!」

激しく突き上げられ、悠理が鋭く喘ぐ。

清四郎の逞しい胸に、手を置き、撫でた。

「ああん……」

痺れるような快感に、身体を起こしていられずに、顔を清四郎の胸に埋める。

唾液が、彼の肌を濡らした。

清四郎の悠理を責める動きは、弱まる気配もない。

悠理の白い尻を清四郎の大きな手が掴み、ぐっと、下に押し付けられた。

「あああっ!」

悠理の体が跳ねる。

ぐったりと、悠理の華奢な体が弛緩する。

「清四郎…」

熱い胸に頬を擦り付け、うっとりと彼の名を呼んだ。

 

 

「まだですよ、悠理」

清四郎の、黒い瞳が欲情を孕んでいる。

「滅茶苦茶に…と、言ったでしょう?」

「あ……」

内側から清四郎のものが抜かれる気配に、悠理が呻く。

弛緩した身体をうつ伏せにされ、腰を高く持ち上げられた。

悠理の身体が、期待に震える。

 

後ろから責められながら、悠理はただ快楽に身を任せていた。

清四郎と繋がっている時だけは、不安からも、罪悪感からも、逃れられた。

望むままに、身体を蹂躙され、悠理は意識を手放す。

悪い夢も、見る事がない程に深い所へと。

 

 

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